何でバイエルは使わないの?

2017-09-28

私や今の子供たちの親世代ではバイエルが主流でした。
でもバイエルってってそもそも何?って思っている方も多いと思います。

バイエルについて、最近バイエルが使われなくなっている理由を私なりに考察してみました。
私も導入教材として幼児期の生徒にバイエルは使っていません。

 「バイエル」はほんとに賛否両論です。「バイエルは上達する」と言う人がいたり「バイエルはもう古い」と言う人がいたり、バイエルに対する感想はさまざまです。なんだかんだ「バイエル」を使っている人は多いと思うので、「バイエル」がどんな教材なのか見ていきたいと思います。
その前に、「バイエル」の簡単な説明から・・・。

 

そもそも「バイエル」って何??

「バイエル」は、ピアノを初めて習う人が使う教材のことです。(「ピアノの導入教材」と言われています)
で、ドイツの作曲家のバイエルさんが作ったピアノの本なのです! なので、「バイエル」は、人の名前なんです。 

どんな種類があるの? どれがほんとの「バイエル」?

どれもほんとの「バイエル」ですけど、私が思う、王道のバイエルはこちらです。
「子供のバイエル」です。上下巻あります。
こちらが上巻。通称「赤バイエル」と呼ばれるものです。初めてピアノを習う子どもが弾きます(画像はアマゾンのHPからお借りしました)
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下巻はこれ。「黄バイエル」って言われています。(両手で弾くことに慣れてきたぐらいから始めます) 
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これが大人用(標準レベルのバイエルです)。※文字も楽譜も小さくなっているので、上下巻が1冊にまとめられています。
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「バイエル」の次の本は?

「ブルクミュラー」という本です。この本です。
img_20170928-124004.jpg実際に私の教室で使っているものです。

img_20171004-211402.jpg みんな大好きアラベスクはブルクミュラー作曲です。

ちなみに、ピアノを習っている人が通る一般的なコースは、「赤バイエル」→「黄バイエル」→「ブルグミュラー」というコースです。

バイエルには「赤バイエル」(上巻)と「黄バイエル」(下巻)と2冊に分かれています。

「バイエル」が終わると「ブルグミュラー」という本に入るのです。みんなこの、「ブルグミュラー」までに辞めてしまうのです。理由は、地道な練習が嫌になっていくんです。
例えば、「片手は弾けたけど、両手になるとすらすら弾けない」、「へ音記号がすらすら読めない」とか。なので「ブルグミュラー」まで続けられるかどうかが、ピアノの最大の関門なのです。「バイエル」の存在は、今後、ピアノが続くか、続かないのかのせとぎわになるので、とっても重要な立ち位置なんです。

「バイエル」の難易度は?

赤バイエル・・・片手から。ピアノを初めて弾く人向け
※前半はむちゃくちゃ簡単です。後半からやっと両手で弾きます。
黄色バイエル・・・最初から両手で始まる。両手で弾くことが慣れてきた人向け
※後半の方は、結構練習をしないといけません。

だいたい何年ぐらいで終わらせる!?

ネットとかで見ていると、バイエルを1年とか半年で仕上げたって話を聞くけど、あれは猛烈に毎日練習している人です! 普通は年単位でかかると思います!

黄バイエルは、2年以上はかかります。
例を挙げてみますね。
黄バイエルって、44番~106番まであります。つまり、63曲収録されてることになります。
週1でレッスンに通っていることにします。週に1回なので、1年間で48回(単純に4回×12カ月の計算)。
毎回のレッスンで1曲だけ弾くとします。で、1曲がクリアしたとしても1年間で仕上げられるのは48曲しかないんです。
黄バイエルは63曲入っています。ということは、残りの15曲(63曲-48曲の計算)はまだ残っていることになります。
しかも、毎回のレッスンのたびに合格できるなんて、テキストの後半になってくると難しくなるのでありえません。毎日弾き込まないと一発合格はできないんです。
(赤バイエルなら、1曲が短いし、比較的簡単なので1回のレッスンで2、3曲弾くことは可能なので、1年未満で終わる可能性は十分にあります。それでも43曲収録されています)

※こんなことを言うと、もともこもないのですが、そのテキストが何年で終わったかは、結果論であって、そんなに重要なことではないように思うんです。そのテキストが何年で終わったのかは、終わった時にわかることなんです。なので、目安だけ知っておくだけで、あまり気にされなくて良いかなと思います。
 

「バイエル」は何番まである?

赤バイエル・・・1~43番
ちなみに上巻最後の43番の楽譜はこちら。
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黄バイエル・・・44番~106番まで。
44番の楽譜
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一番最後の106番の楽譜
昔、かなり苦戦して合格させてもらった覚えがあります。達成感はハンパないです!
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はっきり言って、次に使うツェルニー100番の練習曲のはじめの方の曲のほうが簡単ですsweat01

「赤バイエル」の欠点とは?

なにが人気ないんだろうと思っていたのですが、「赤バイエル」(上巻)に欠点があるんだと思います。

ズバリ、教え初めの「音の高さ」に問題があるのです。
赤バイエルは、高い「ド」の音から覚えるからです。

「赤バイエル」の本を見てみましょう。1番~43番まであります(ちなみに44番からは黄バイエルです)

①最初は右だけ。しかも真ん中の「ド」じゃなくて、高い「ド」から
しかも高い「ド」から始まってます。まずは真ん中の「ド」から覚えるのが基本なのに、なぜか高い「ド」を覚えます・・・^^;
img_20170928-124657.jpgバイエル

今の主流は真ん中の「ド」から教えます
あと、ト音記号だけが載ってるんじゃなくて、ト音記号とへ音記号が一緒に載ってる楽譜を使います。これを「大譜表」(だいふひょう)って言います。最初から大譜表に慣れた方がいいと思うんです。
img_20170928-124801.jpgぴあのどりーむ

②右が終わったら左です。しかも真ん中の「ド」から始まってます。
続いて、左手だけの練習が始まります。
しかも、左手で弾くのに、なぜか真ん中の「ド」から始まります。しかも、ト音記号の位置で弾きます
img_20170928-124900.jpgバイエル

私なら左手も真ん中の「ド」から教えます
「へ音記号は左手で弾こうね」と教えます。
あと、「ト音記号の「ド」と、ヘ音記号の「ド」の位置は同じだよ」と伝えます。
img_20170928-125057.jpgぴあのどりーむ

③本の後半からやっと両手・・・。しかも左右どちらもト音記号から・・・
右手は、高い「ド」から。左手は、真ん中の「ド」から始めます。
大人でしたらここから進んだらいいけど、子どもだったら混乱すると思うんです・・・。
img_20170928-125135.jpgバイエル

私なら、右手も左手も真ん中の「ド」から始めます。 というか、今の主流はこっちです。
両手は使うけど、真ん中の「ド」の場所から教えます。そこから、右手「ドレミファソ」を教えて、左手「ドシラソファ」を教えて行くんです。この教え方がシンプルかなぁと思っています。
img_20170928-125210.jpgぴあのどりーむ

じゃあ、初めはどんな本を使ったらいいの?

では、「赤バイエル」に代わる本は、どんなものなのでしょうか。
私は「ぴあのどりーむ」「バスティン」「バーナム」を使用しています。
どの教材もミドルC(真ん中のド)から始まるのでヘ音記号への苦手意識を軽減できます。

バイエル後半はためになる曲がたくさんあるので、地道にコツコツできる子なら是非取り入れたい教材です。
特に将来的にソナチネや古典派のソナタを弾きたい人は是非やっておいた方がいい練習曲ですsign03

img_20170928-152444.jpg
分厚い楽譜だとやってもやっても終わらないですよね。
子供の頃は恐怖でした。
今のバイエルは楽譜の種類が豊富で、上下ではなく何冊にも別れています。
楽譜が新しくなれば気持ちも新たに頑張れそうですよね。


(これらはあくまで個人の意見です)


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